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日清チキンラーメン復刻版を買った。1958年発売当時のパッケージが懐かしい。
日清チキンラーメン復刻版を買った。「即席チキンラーメン」という商品名で昭和33年(1958年)に発売された当時のパッケージを再現した復刻版だ。「特製 味付不要」のキャッチコピーも懐かしい。といっても中身のほうは現在の日清チキンラーメンで当時の味ではない。
即席チキンラーメンをはじめて食べたのは小学校の四年生のとき。父親が開業医をやっていた親友の我妻くんの家に遊びにいったとき、お手伝いさんが作ってくれた。丼に麺を入れ、やかんでお湯を注ぎ、鍋の蓋を載せ、「3分で美味しいラーメンができるから待っててね」と言われ、台所の壁時計の針が進むのをわくわくしながら眺めていたのを覚えている。
お手伝いさんが鍋の蓋をあけると湯気が立ちこめた。菜箸(さいばし)で麺をほぐしてもらい、割り箸を渡され「さあ召し上がれ」と言われ、麺もさることながらスープもおいしい。即席チキンラーメンを食べた。世の中にこんなに美味しい食べ物があるのかと思った。
あっというまに食べ終えスープまで飲み干したボクを見て白い割烹着姿のお手伝いさんが「また作ってあげるね」と笑っていた。