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梅干しを食べていると糖尿病にならないんだよ。
亡き父が生前「 梅干しを食べていると糖尿病にならないんだよ 」と言っていた。
父はサラリーマン時代(ボクが小学生と高校生のときに)十二指腸潰瘍と胃潰瘍で入院生活を送ったが、定年退職後は、父は病気らしい病気はしたことはなく、18年前、79歳でこの世を去った。
父は一年に一度、健康診断を受けていたが、血圧・中性脂肪・コレステロールなどは正常値だった。もちろん血糖値も高かったことは一度もない。父は朝食時に梅干しを1個必ず食べていたが、食事も和食中心で小食だったから、食事の質もよかったのだと思う。梅干しを食べていなくても父は糖尿病にはならなかっただろう。
父が「梅干しを食べていると糖尿病にならない」と言っていた根拠は定かではない。父からその話を聞いたのはボクが30代のとき。当時のボクは病気とは無縁で健康の見本みたいな体だったから、まさか自分が糖尿病になるとは夢にも思わなかった。なので、どうして梅干しを食べていると糖尿病にならないのか、その理由を父には聞かなかった。
1年8か月前に、2型糖尿病と診断されたボクは、食生活を根本的に見直し、薬は一日1錠服用してはいるが、空腹時血糖値は88前後、ヘモグロビンA1cは5.0前後と、ともに正常値をずっと維持している。
食生活を見直したときに、ふと父の言葉を思い出した。「梅干しを食べていると糖尿病にならないんだよ」。以来、ボクは毎日、夕食時に梅干しを1個、食べている。ボクの血糖値とヘモグロビンA1cが基準値内で推移しているのは梅干しのおかげとは思わないが、今のボクの食生活は、生前の父の食事の内容にかなり近いものがあるように思えてきた。
先日、梅干しはほんとうに糖尿病の改善に効果があるのかどうか、調べてみた。すると、梅干しに含まれる「 オレアノール酸 」という成分は、食後血糖値の上昇を抑えるはたらきがあるということが分かった。
「梅干しを食べていると糖尿病にならないんだよ」。父のこの言葉はある意味、的を射ていたということになる。
今日は、父の仏壇に、ご飯といっしょに梅干しもお供えした。