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ためしてガッテン(2015年6月10日放送)の糖尿病は治る話はホント?
糖尿病は、悪化すると、足の切断や失明・脳こうそく・認知症など、さまざまな合併症を引き起こしてしまう恐ろしい病気ですが「糖尿病をブロックする体質に変えることができる」として、その方法が、NHK『ためしてガッテン』(2015年6月10日放送)で紹介されました。題して、食べて糖尿病大改善!医師も驚がく最新ワザとは?
腸内細菌が血糖値を下げる?
現在、糖尿病(2型糖尿病)の治療は、「薬」「食事制限」「運動」を三つの柱に行なわれていますが、今回の『ためしてガッテン』でとりあげられたのが、人間の腸の中にいる「腸内細菌」(ちょうないさいきん)腸内細菌の中に、血糖値を下げる働きをする腸内細菌がいることが、細菌の研究で分かってきて、そのひとつがバクテロイデスと呼ばれる腸内細菌。このバクテロイドスなどの腸内細菌が増えれば、食べ物を食べたときにインスリンが多く出るようになるというわけです。
腸内細菌を元気にするのは水溶性食物繊維
血糖値を下げる腸内細菌を増やして、腸内細菌の働きを活性させるのが、水溶性食物繊維。水溶性食物繊維を多く含む食品を積極的に食べることで、血糖値を下げる腸内細菌の数が増え、腸内細菌が活性化されるので、インスリンもしっかり働けるようになります。糖尿病治療で行なわれている食事制限の考え方は、血糖値の上がるものは食べてはいけない、という考え方ですが、今回、ためしてガッテンで紹介された方法は、血糖値を下げる腸内細菌を活性化させる食べ物(水溶性食物繊維を多く含む食材)を毎日、積極的に食べて、血糖値が下がりやすい体質に変える、という考え方です。
ポイント… 水溶性食物繊維を多く含む食品を積極的に摂って血糖値を下げる腸内細菌を元気にしてあげる。
水溶性食物繊維を多く含む食品
水溶性食物繊維を多く含む主な食材は、根菜類・きのこ類・海藻類・玄米・五穀米・納豆やオクラ・山芋などネバネバした食品など。ジャガイモやサツマイモなどはデンプンが主成分なので対象外。具体的な食材としては、ゴボウ・にんにく・タマネギ・ニンジン・しめじ・シイタケ・エリンギ・ワカメ・ヒジキ・コンプ・納豆・ヤマイモ・オクラ・菊芋(きくいも)など。菊芋は名前は「芋」ですが、キク科の植物で、天然のインスリンと呼ばれるイヌリンという成分を多く含み、欧州では薬としても使われています。
まとめ
血糖値を下げる働きをする腸内細菌に水溶性食物繊維を与えることで、インスリンがしっかり働ける体質になって、糖尿病をブロックする体に生まれ変われる、というわけです。番組(ためしてガッテン)でも最後に話がありましたが、今回ご紹介した方法は体質改善なので時間がかかります。現在、糖尿病の治療薬を飲んでいる人やインスリン注射を打っている人は、今おこなっている治療は絶対にやめないでください。