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42度のお風呂に10分間・週に二日入ると血糖値が下がる!?
42度のお風呂に一回10分間、週に二回入ると血糖値が下がる――。今、糖尿病治療の現場でも注目されている「42度入浴法」(HSP入浴法=ヒートショックプロテイン入浴法)。自宅のお風呂で簡単に実践できますが、注意点を守らないと、効果も半減してしまいます。
HSP(ヒートショックプロテイン)とは?
HSP(Heat Shock Protein)ヒートショックプロテインとは、傷ついた細胞を修復したり、ストレスなどから体を守るタンパク質のこと。免疫細胞を活性化させたり、疲労の原因である乳酸の発生を遅らせたりする働きもあります。ヒートショックプロテインとは?
ストレスから体を守ってくれるタンパク質。体を温めるとヒートショックプロテインが増えることが分かっています。
ストレスから体を守ってくれるタンパク質。体を温めるとヒートショックプロテインが増えることが分かっています。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増えれば、風邪やインフルエンザにかかりにくくなったり、疲れにくくなったり、病気になっても快復力が早まったりと、ストレスや病気に強い体に変わっていきます。
そしてヒートショックプロテインは体を温めると増えることも分かっています。
入浴でHSPを増やせば血糖値を下げられる
体内にあるエヌエフ・カッパー・ビー(NF-κB)とう物質が増えてくると、血中の糖が筋肉や肝臓に取り込まれにくくなってきます。エヌエフ・カッパー・ビーが糖の吸収を邪魔するわけです。糖尿病患者にとってはじつに迷惑な存在ですね(笑)ところが、ヒートショックプロテイン(HSP)には、このエヌエフ・カッパー・ビーの活性化を抑える働きがあるんです。
HPSを増やせば、すい臓の機能が回復するので、インスリンの分泌も活性化され、血糖値も下がってきます。
HSPが体内に増えてくれば、エヌエフ・カッパー・ビーの働きが抑えられるので、血中の糖が効率よく筋肉や肝臓に吸収されるようになるため、血糖値が下がってくるというわけです。
またHSP(ヒートショックプロテイン)には、インスリンを分泌するすい臓の機能を回復する働きもあるので、インスリンの機能が低下している糖尿病のヒトの血糖値コントロールにも役立ちます。
42度入浴法のやり方
それでは、ヒートショックプロテインの数を増やして血糖値を下げる「42度入浴法」(HSP入浴法)のやり方を説明します。42度入浴法(HSP入浴法)のやり方
・ 40度~42度のお風呂に10分間入る
・ 肩までつかる
・ お風呂から出たら10分~15分保温する
・ 入浴前後の水分補給も忘れずに
・ 週に二日を目安に(月木・火金・水土など)
・ 40度~42度のお風呂に10分間入る
・ 肩までつかる
・ お風呂から出たら10分~15分保温する
・ 入浴前後の水分補給も忘れずに
・ 週に二日を目安に(月木・火金・水土など)
42度の湯船に10分間、肩までしっかりつかります。入浴後は10分から15分、しっかり保温します。このときにエアコンなどで体を冷やしてはいけません。効果がなくなります。これを週に二日行ないます。
42度入浴法を行なうと、二、三日は体内にHSPが多い状態が続くので、42度入浴法(HSP入浴法)は、月木、火金、水土などの間隔で、週に二日、行ないます。
42度というのはいちおうの目安です。熱すぎる場合は、40度、41度でやってください。熱いのを我慢してやるのも体に負担がかかるので厳禁。
入浴前後の水分補給も忘れずに行なってください。
湯船につかって、5分から7分で汗ばんできて、残りの3分から5分間はしっかり汗をかく。こんな感じになれる温度が適温です。ちなみにボクは41度でやっています。5分ほどで汗ばんできて、残りの5分はしっかり額や顔から汗が出ます。
注意点
最後に、42度入浴法を行なうさいの注意点をお話しします。最初は40度ぐらいから始めて、体を慣らしながら42度にしてください。市販の入浴剤を使えば、40度でも発汗・保温効果が促進されて、しっかり汗をかいて体も温まります。
いきなり42度にしないで、慣れるまでは、40度ぐらいから始めてください。入浴剤を使うと発汗・保温効果が促進されます。HSP入浴法は、数か月続けると、体が慣れてきて、効果が半減することがあります。その場合は、1週間から2週間ほど、42度入浴法はいったん中断して、そのあと再開するようにしてください。
また、現在、心臓病や高血圧の治療を受けていたり、心臓や血圧に不安のあるかたは、主治医に相談してから行なってください。無理は禁物です。