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案山子を季語に詠んだ俳句。秋風のうごかして行く案山子かな…他
令和元年9月1日。近所の田んぼの稲穂もだいぶ黄金色になってきました。毎年、この時期になると田んぼに案山子(かかし)が立てられます。帽子をかぶり、服もちゃんと着ているので、遠くから後ろ姿を見ると、農作業をしているお百姓さんに見間違えるほど。稲刈り前のほのぼのとした光景です。
案山子は俳句では秋の季語。案山子を季語に詠んだ俳句には、●秋風のうごかして行く案山子かな(与謝蕪村)●山びこに耳かたむくる案山子かな(飯田蛇笏)●落つる日に影さへうすきかかしかな(加舎白雄)●某(それがし)は案山子に似て候(そろ)雀どの(夏目漱石)●みちのくのつたなきさがの案山子かな(山口青邨)――などがあります。