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曼珠沙華を季語に詠んだ俳句|つきぬけて天井の紺曼珠沙華…他
令和元年9月20日。今日は秋の彼岸入り。近所の公園では曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が咲き始めました。曼珠沙華は彼岸花(ひがんばな)の別名。彼岸花の名前の由来は秋彼岸のころに咲き始めることから。
曼珠沙華は梵語(ぼんご=サンスクリット語)の「マンジュシャカ」が転じたもので「赤い」を意味します。『法華経』(ほけきょう)の序品第一「蔓陀羅華、摩訶曼陀羅華、蔓殊沙華、摩訶蔓殊沙華、而散仏上」の中に「曼珠沙華」が見られます。大意は「法華経を説かれるブッダの頭上に天界の花である蔓陀羅華(まんだらけ)と曼珠沙華の花が降り注いでブッダを礼賛(らいさん)した」
曼珠沙華は俳句では秋の季語。曼珠沙華を読んだ俳句には◇つきぬけて天井の紺曼珠沙華(山口誓子)◇曼珠沙華消えたる茎のなびけり(後藤夜半)◇こんこんと水も土より曼珠沙華(百合山羽公)◇土手刈つてより二日目の曼珠沙華(飴山実)――などがあります。