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低血糖のこんな症状が出たら危険!冷や汗・動悸・めまい…
低血糖とは血液中のブドウ糖が正常レベルよりも少なくなっている状態をいいます。低血糖の状態が続くと、意識が低下し、脳が活動できなくなって昏睡を起こすこともあります。低血糖に陥ると、さまざまな自覚症状が現われますので、低血糖によくみられる症状や原因について解説します。こんな症状が出たら危険です――
低血糖とは?
低血糖とは、血糖値の数値が 60mg/dL 以下になった状態をいいます。正常レベルは 70mg/dL~109mg/dL 。血糖値の高い人や急激に血糖値が下がったときには 100mg/dL 程度でも低血糖の症状が出ることもあります。低血糖の原因
低血糖の原因は、食事・運動・薬のバランスの崩れなど。インスリン治療を行なっている人や糖尿病治療薬を服用している人が◇食事を抜いたとき◇食事時間が遅れたとき◇過激な運動を行なったとき◇空腹時に運動を行なったとき◇薬を勝手に増やしたとき◇お酒を飲んだとき――などが低血糖の原因としてあげられます。インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)が必要以上に増えないように血糖値を下げる働きをするホルモンですが、食事を抜いたときなどは、インスリンが必要以上に効き過ぎて、血糖値が極端に下がってしまって、低血糖になってしまいます。アルコールは、分解するのにブドウ糖が使われるので、お酒を飲むと血糖値が下がってしまうことがあります。
健康な人の体は、血糖値が下がると、拮抗(きっこう)ホルモンが分泌され、血糖値を正常の 60ml/dL~70mg/dL 以上に保とうとする働きがありますが、糖尿病の人は、インスリンの機能が低下しているだけではなく、拮抗ホルモンの分泌も低下していることが多いので、低血糖の症状を起こしやすくなります。
低血糖の症状
低血糖の状態に陥ると次のような自覚症状が出できます。冷や汗・動悸・吐き気
異常な空腹感
頭痛・めまい・ものか二重に見える
あくび・眠気・脱力感・無気力
意識レベルの低下・ろれつが回らない
筋肉や内臓などはブドウ糖以外のエネルギー源も使って働きますが、脳はブドウ糖しか使わないので、低血糖の状態があまりにもひどく、血糖値が 30mg/dL 以下になってしまうと、脳が活動できなくなって 低血糖昏睡 を起こしてしまいます。
低血糖の対処法
低血糖の症状に気づいたら、すぐに糖分を摂って(10g~15g)安静にします。10分~15分ほど待っても症状が回復しないようであれば、もう一度、同量の糖分を摂ります。それでも症状が回復しない場合は、病院へ行ってください。
ブドウ糖(10g)が処方されている人は、ブドウ糖を直接摂るか、水に溶かして飲みます。ブドウ糖がない場合は、砂糖をなめたり、ブドウ糖や砂糖の入っているジュースを飲みます。缶ジュースの場合は半分から三分の一程度。人工甘味料や果汁100%のジュースは不可。
低血糖の症状が出たときは、飴(あめ)をなめるといいと言われることがありますが、飴は糖分が吸収されるのが遅く、低血糖昏睡を起こしたときに、飴を喉に詰まらせて窒息する恐れがあります。飴の代わりに、口の中ですぐに溶けるラムネ状のブドウ糖菓子を常備することをおすすめします。
糖尿病の治療で病院に通っているかたは、低血糖の症状を起こしたことを次回の検診時に主治医に必ず伝えてください。処方されている薬が効き過ぎて低血糖を起こしている場合もありますので。