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高血糖のこんな症状が出たら要注意!喉が渇く・多尿・脱水…
高血糖とは血液中にブドウ糖があふれてしまっている状態をいいます。高血糖の状態を放っておくと、糖尿病になるだけではなく、慢性合併症を引き起こし、命を失う危険も高まります。高血糖が続くとさまざまな自覚症状が出てきますので、高血糖によくみられる症状について解説します。こんな症状が出たら要注意――
高血糖とは?
ブドウ糖は生命を維持するためには大切なエネルギー源です。健康な体であれば、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は、つねに一定に保たれていますが、暴飲暴食・ストレス・肥満・運動不足などが引き金となって、ブドウ糖が効率よく使われない状態が続き、糖尿病と診断されます。ブドウ糖が効率よく使われない原因は、血液中のブドウ糖を筋肉や臓器に取り込むために必要なインスリンというホルモンの働きが弱くなったり、インスリンの分泌が少なくなったりするためです。
高血糖の判定基準…血糖値(空腹時血糖値)の正常範囲は 70~110mg/dL 。空腹時血糖値が 126mg/dL 以上、または食事の時間に関係なく血糖値が常時 200mg/dL を超えていると、高血糖(糖尿病)と判定されます。
高血糖の症状
高血糖の状態が続くと次のような自覚症状が出できます。口渇(異常な喉の渇き)
多尿(尿が多くなる・尿の回数が増える)
脱水
脱力感・全身倦怠感
体重減少(体重が減る)
消化器症状(悪心・嘔吐・下痢・腹痛など)
高血糖のこんな症状が出ると危険
血糖が高くなってくると、ブドウ糖の量を薄めるために、水分が血管の外から血管内へと移動します。そのことで、血液の量が一時的に増え、尿の量が増えます(多尿)。そのために脱水となり、異常なほど喉が渇きます(口渇)。また、脱水に伴って、体内の水分やナトリウム・カリウムなどの電解質のバランスが崩れ、倦怠感や悪心・嘔吐・下痢・腹痛など消化器症状が現われます。さらに高血糖状態がひどくなると(500ml/dL以上)、ショックやけいれんを起こし、昏睡に陥ります。
高血糖状態が続くと慢性合併症を引き起こします。
高血糖状態が数年、十数年続くと、慢性合併症が起こってきます。糖尿病の三大合併症と呼ばれる◇糖尿病性神経障害◇糖尿病性網膜症◇糖尿病性腎症――のほか、脳梗塞・心筋梗塞・ED(勃起力の低下)・壊疽(えそ=足の潰瘍)・感染症に弱くなる、といった合併症も起こしやすくなってきます。血糖値はコントロールできます。
糖尿病の合併症を併発する前でしたら、血糖値のコントロールをうまく行なえば、大事に至らずにすみます。高血糖で、2型糖尿病と診断されても、生活習慣を変えて、血糖値をうまくコントロールできていければ、生活習慣病や糖尿病の予備軍と呼ばれる人たちよりも健康的な生活を送ることも可能です。
血糖値を上手にコントロールするためには何よりも食事の内容を見直すことが必要。といってもそんなに難しく考える必要はありません。「食べ方」と「食材」を工夫するだけでも高血糖はかなり改善できます。
血糖値が上がりにくい食事と食べ方について